カテゴリー「歴史」の317件の記事

「回天の剣~島津義弘伝 下巻」を読みました

島津四兄弟の次男である島津義弘について、天野純希さんが書いた「回天の剣」を読みました。この本は島津義弘伝の下巻となります。

下巻では、伊集院忠棟が刺殺されて子である伊集院忠真が反乱を起こした庄内の乱から関ヶ原の戦いが終わり、戦後処理にて島津家が本領安堵を勝ち取るところまでが描かれています。

主人公は島津義弘でありますが、島津義弘の子であり、島津家を引き継ぐことになる島津忠恒の印象が悪すぎるため、後味の悪い作品に感じました。

著者が意図しているのであれば、それは大成功というくらい、島津忠恒の陰湿さや意地の悪さが目立ちました。

一方、島津義弘は上巻で兄である島津義久のことを疑ったりする部分もありましたが、下巻では仲のよいところを見せています。

関ヶ原の戦いで、伏見城に入城しようとするものの断られるところも登場し、この本では最初は東軍に就こうとしていたことが分かります。

最初から西軍説は検地を行ったり、島津家を助けたりしてくれた石田三成と仲がよかった、ということのようですが、ここでは仲がよいというよりは反発はあるものの、それを利用して、島津家を新しくしようと肯定的に考えたいただけのように感じました。

それよりも、弟である島津歳久や島津家久が謀殺や切腹などで死に追いやられていた点で、終生、豊臣家を恨んでいたとあり、そっちの方が順当な考えのように感じました。

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「衝天の剣~島津義弘伝 上巻」を読みました

島津家を率いた猛将である島津義弘について、天野純希さんが書いた「衝天の剣」を読みました。この本は島津義弘伝の上巻となります。

天野純希さんの本では、四男坊である島津家久について書いた「破天の剣」を読んだことがありますが、それの姉妹本にあたるのかもしれません。

上巻では、島津家が豊臣秀吉に降伏した後から、秀吉が死に、朝鮮から帰国してくるまでが描かれています。

そして、終始、秀吉に対する恨みというか疑心を胸に秘め、黙々と任務を遂行する様子が伺えます。

一方で、秀吉側も、島津家を弱めるために、検地を無理にでも実施したり、確証はないですが、島津家久を始めとして、跡取りであった島津久保や一族の有力者を死に至らしめたりしています。

最も、島津家は毛利家などと同様に、古い体質の主従関係を結んでいて、国人が協力する形になっているため、豊臣大名となるためには必要なことと、受け入れていく形になります。

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「墨龍賦」を読みました

元は武士の子であり、絵師として有名となった海北友松について、葉室麟さんが書いた「墨龍賦」を読みました。

海北(かいほう)といえば、浅井家家臣の小谷三人衆の一人にいた名前だと思いましたが、その三人衆の一人である海北綱親の三男として生まれたのが海北友松で、三男ということもあり、東福寺の喝食となったようです。

絵師ということで、山本 兼一さんの狩野永徳や、安部 龍太郎さんの長谷川等伯のような、絵に関する熱い本かなと思いましたが、ちょっと違った作品となっています。

タイトルにあるように、狩野永徳のような色をふんだんに使った派手な作品ではなく、雪舟の水墨画のような墨を使った作品のようです。

ただ、海北友松は元々武士になるつもりで育った人で、東福寺の修行時代もいずれは還俗して武士になることを考えていたようです。絵師として生きるように腹を決めたのは晩年になってからのようです。

そのため、絵の修行の話よりも、俗世間的な武士っぽい話の方が多い感じです。

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「さむらい道~最上義光 もうひとつの関ヶ原」を読みました

山形の大名で、伊達政宗の叔父でもある最上義光について、高橋義夫さんが書いた「さむらい道」を読みました。
副題は、最上義光 もうひとつの関ヶ原、です。

この本は山形新聞に連載されていたものが書籍化されたようで、上下巻合わせて700頁以上あります。

最上義光は父である最上義守との確執や、甥である伊達政宗との関係、そして、関ヶ原の戦いの時期の上杉景勝(直江兼続)との戦いといったところが特徴的な大名です。

この本の副題にも、もうひとつの関ヶ原、とありますので、畑谷城や長谷堂城の戦いが多いのかと思いましたが、想像していたよりも少なかったです。

ただ、他の本でもそうですし、山形新聞に掲載されていたこともあるのかもしれませんが、出羽国統一に関する部分に多くのページが割かれていると思いました。

序盤は天童家と最上八盾と呼ばれる8城の武将たちとの戦いがメインとなります。その中でも主力となるのが野辺沢満延で、この本ではあまり戦う場面がありませんが、最上義光はその強さに惚れて、味方に引き込むところで流れが変わります。

基本的に、最上義光は降将に対して非常に寛容で、どんどん味方にしていくことで、勢力を拡大しています。味方になった武将も反乱せずに、しっかりと力になっていますので、最上義光にはそういう魅力があったのだと思います。

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「戦って候~不屈の武将・山上道牛」を読みました

上州の山上城の城主で、後に佐野家、豊臣家の直臣となり、牢人後は上杉家として最上義光と戦った山上道牛について、近衛龍春さんが書いた「戦って候」を読みました。
副題は不屈の武将・山上道牛です。

昔に花の慶次を読んで、山上道牛という人物を知りましたが、この本を読んで、まさか城主だったとは思いませんでした。

漫画では、前田慶次郎と同じ牢人として描かれていたので、昔はどこかの家臣だったとは思っていましたが、城主という立場だったとは意外です。

ただ、城主でありながら、薙刀を振り回し、敵をぶった切る様子は、漫画と同様で、活躍の様がよく分かります。

元々は、山上氏秀という名で、北条家の攻撃により山上城が落城した後に、形式上出家し、山上道牛と名乗ったとしています。

北条家を生涯の敵として、反北条家であった佐野豊綱の家臣となり、北条家と対峙します。佐野家の居城は、信長の野望でもおなじみの唐沢山城で、堅城として知られています。

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「伊達の企て」を読みました

伊達政宗の5回にわたる企てについて、近衛龍春さんが書いた「伊達の企て」を読みました。
この本では、豊臣秀吉の北条征伐の際に、石垣山城へ参陣したところから、三代将軍徳川家光の時代に、企てが成就することなく亡くなるまでが描かれています。

伊達政宗は遅れて生まれてきた戦国の覇者などと言われますが、正直、そこまで高い評価の人物なのかなと疑いの気持ちもあったりします。

確かに若くして東北で版図を広げていくのはすごいですが、現実的には東北から先には進めない気がします。
もっと前の時代であれば、という話もありますが、それはそれで、東北の制覇にもっと時間がかかると思います。

片倉景綱との関係も伊達政宗の評価に影響を与えていて、本により立場が異なります。この本では、伊達政宗の方が「かしこい」ように描かれていて、伊達政宗に献策するような場面はあまり見られませんでした。

この本では、そうした伊達政宗の動きに対して、裏ではこのような思惑があったという形で話が進んでいきます。

最初の企ては、豊臣秀吉に屈した後に、徳川家康に近づいて、一緒に豊臣政権を倒す、というひっそりとした企てかなと思います。
その企ても、豊臣秀吉が死んでしまうと、伊達政宗は政権争いの蚊帳の外に置かれるため、絵に描いた餅のような話かなと思います。

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「真田を云て、毛利を云わず」を読みました

大阪の陣で真田信繁以上に活躍したと言われる毛利勝永について、仁木英之さんが書いた「真田を云て、毛利を云わず」を読みました。
副題は大阪将星伝となっています。

上巻では、時代的には本能寺の変のあたりから始まって、毛利勝永がまだ森太郎兵衛と呼ばれる五歳の子供時代から、石田三成が佐和山で謹慎する辺りまでが描かれています。

副題の通り、大阪の陣で豊臣方についた、後藤又兵衛、明石全登、長宗我部盛親、木村重成が登場し、ここまで来ると、もしやと思うと、やはり真田源次郎まで登場してきて、種まきが非常に多く、毛利勝永と関わるエピソードを残してくれるようになっています。

珍しいところとしては、毛利勝永の子供時代から登場してくる関係で、父である森吉成(毛利良成)の人柄であるとか、活躍シーンが出てきます。

森吉成は羽柴秀吉に見いだされて、黄母衣衆として活躍しています。そのせいか、大名になるのが遅かったのですが、それも羽柴秀吉に気に入られて、手放さなかったからとしています。

その父である森吉成の生き方や豊臣秀吉に対する接し方から、毛利勝永が豊臣びいきになった要因とされていました。

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「信長さまはもういない」を読みました

織田信長の乳兄弟で、清州会議にも名を連ねた池田恒興について、谷津矢車さんが書いた「信長さまはもういない」を読みました。

この本では、池田恒興が姉川の合戦に参戦するところから、最後、小牧長久手の戦いで戦死するところまでが描かれています。

池田恒興は織田信長の若い頃から共に戦ってきましたが、最後に軍団長というところまでは昇格しなかった人物で、大局を見れるような人物ではないイメージです。

この本でも、自身がそこまでの器でない、と言うところがよく出てきて、それを織田信長に咎められたりしています。

珍しいところとして、津田信澄が池田恒興にとって重要な人物として登場します。津田信澄の父は織田信行で、織田信長の弟になります。

織田信行が謀反により死ぬと、柴田勝家に預けられていたことは知っていましたが、この本ではその後に、池田恒興のもとにいたとして、大きな影響を与えたことになっています。

本能寺の変が起こると、津田信澄は明智光秀の婿ということで殺されますが、それを恨む形で、池田恒興と柴田勝家が織田信孝と丹羽長秀に対峙する、というのが面白いです。

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「天下を計る」を読みました

豊臣政権の五奉行の一人で、割と影の薄い?長束正家について、岩井三四二さんが書いた「天下を計る」を読みました。

この本では、長束正家が丹羽長秀の家臣の時代から、関ヶ原の戦いの後に自刃するまでが描かれています。

長束正家は五奉行の中でも石田三成ともに兵糧奉行を担当していて、どちらかというと算術につよい奉行というイメージでしたが、この本では丹羽家時代に武将としての経験もある程度積んでいるとのことでしたので、少し意外に思いました。

丹羽長秀が死んだあとは嫡男の丹羽長重の家老を務めていましたが、羽柴秀吉の度重なる勧誘と脅し?により、羽柴秀吉の直臣になってしまいます。

ちょうど丹羽家の領地が容赦なく減らされている時期でもあったため、この本では丹羽家を守るため、というのもあったように感じます。

丹羽家時代も丹羽家の勘定を管理していたことで、石田三成と羽柴秀吉の目に留まって、やがて天下の勘定を管理する、という目標を見出すようになった、としています。

羽柴秀吉は検地を全国へと広げていきますが、この検地を行った結果分かったことが、全国の生産高ということになり、これを管理することで、全国津々浦々の生産高を管理できる=天下の勘定を管理する、ということになったとしています。

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「九十三歳の関ヶ原~弓大将 大島光義」を読みました

斎藤道三の時代から徳川の時代まで弓大将として名を残して大名にまで登りつめた大島光義について、近衛龍春さんが書いた「九十三歳の関ヶ原」を読みました。
副題は弓大将 大島光義です。

いろんな本が立ち並ぶ本屋でも、このタイトルはかなりインパクトがありますよね。九十三歳まで生きるだけでも難しい時代に、関ヶ原の戦いに出た、というのはすごいことです。

最初は、老将と弓ということで、三国志でいう黄忠のようなイメージを持っていましたが、全然違いました。

黄忠は最後将軍に昇格するなど、弓が得意で高齢まで活躍した武将でありますが、この大島光義は、武将というよりは、弓部隊を率いる小隊長という感じだったのではと思います。

この本では、一軍の将としての活躍はほとんど出てこず、一介の武士としての活躍がほとんどでした。

九十三歳で現役という人ですので、歴史も非常に長いようです。また、弓衆というのは、鉄砲衆と同じように、本軍に組織されるようで、時の権力者についての描写というのも面白いです。

また、そういう歴代の大将に常に認められて一の弓として活躍できた、というのはすごいですね。

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