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「戦国の鳳 お市の方」を読みました

戦国の凰お市の方

鈴木輝一郎さんの、織田信長の妹であり浅井長政、柴田勝家の正室であったお市の方について書いた「戦国の鳳 お市の方」を読みました。

この本では、お市が10歳で織田信行の謀反が起きたくらいから、北の庄で柴田勝家で共に果てるまでを描いています。

全般的に、信長はお市のことを大事に思っており、しかも政治力の高さや度胸なども高く評価しています。この本では、浅井長政に嫁入りする前に、柴田勝家の内縁として過ごしているのですが、それも信長の愛情とも思わせるような、配慮がありました。

お市の初恋の相手が柴田勝家で、柴田勝家も先妻をなくした後は、ずっと独り身で過ごし、お市を迎えるという感じで、本能寺の変のあと、柴田勝家に正式に嫁入りするわけですが、そこで本懐を遂げる、というように仕上げられています。

著者は多くの本で、「親がなくても子は育つが、子がなければ親は育たない」ということを述べているのですが、この言葉は全くその通りだと思い、好きな言葉の一つとなっています。

この本では、信長がお市に語るところで、「今日が今までの人生でいちばん老人、明日はこれからの人生でいちばん若い」と話しているのですが、時間は流れており、その流れに乗ることが大事という考えがよく出ていて、忙しい人生を過ごした信長にはぴったりの言葉だと思いました。

ところで、信長が朝倉攻めをしたときに、お市が浅井長政の裏切りを信長に伝えたというエピソード(袋の両端を縛った小豆袋を送り、挟み撃ちにあうことを知らせた)がありますが、この本では、むしろ、迷う長政に信長を襲わせた、としています。

浅井長政との関係からしても、このときは完全に浅井家の人間になっていた、という方が自分にはしっくり来るので、そういう意味では共感できる内容でした。

浅井家が滅んだ後に、織田信包に預けられて、その時期のことが少し描かれていますが、そこそこの武将であった信包のことが少し知れてよかったです。

お勧め度は★★★★★です。

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関連リンク:
 死して残せよ虎の皮 浅井長政 正伝 - 2007.12.19
 戦国もの@読んだ本紹介

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